夏の敵を撃退!海やプールで髪を守る最新ヘアケア術

夏の敵を撃退!海やプールで髪を守る最新ヘアケア術


夏の髪ダメージ、その原因とは?

 

紫外線が髪に与える影響

 夏場の紫外線は、髪のタンパク質に悪影響を及ぼす大きな要因です。紫外線を浴びることにより、髪のキューティクルが壊れてしまい、ツヤが失われたり、乾燥が進みます。

また、髪内部の水分が奪われるため、パサつきや枝毛の原因ともなります。特に、海やプールなどで髪が濡れると、紫外線のダメージはさらに進行しやすくなるため、髪を守る方法をしっかりと実践することが重要です。

 

海水や塩素が髪にもたらすダメージ

 海水やプールの塩素は、髪にとって大敵です。海水はpH8の弱アルカリ性であり、髪のキューティクルを開いてしまいます。その結果、髪が水分や栄養を失い、乾燥やゴワつきを引き起こします。

また、プールの水には塩素が含まれており、これも髪にダメージを与える原因の1つです。塩素は髪を乾燥させるだけでなく、内部のタンパク質を分解し、切れ毛や枝毛の発生を助長することがあります。

 

湿度と潮風が引き起こす髪質の変化

 夏場特有の高い湿度や、海辺で感じる潮風も髪の状態を悪化させる要因となります。湿度が高いと、髪は空気中の水分を吸収し、ボリュームが出過ぎたり、まとまりにくい髪質になりがちです。

一方、潮風は髪の表面に塩分が付着し、これがキューティクルを傷つけます。結果として、髪がゴワついたり、枝毛が発生する原因となります。これらの要因が重なることで、夏の髪のダメージは想像以上に蓄積されやすいのです。

 

髪のケア

 

海やプールでダメージを防ぐ事前ケア

 

髪用UVスプレーの活用法

 夏に海やプールで髪を守る方法として、髪用UVスプレーの使用はとても効果的です。紫外線は髪のタンパク質を壊し、乾燥や切れ毛の原因となるため、日焼け止めクリームのように髪も紫外線から守る必要があります。UVスプレーを髪全体にスプレーすることで、紫外線からのダメージを軽減できます。

また、スプレータイプのため、持ち運びがしやすく外出先でも手軽に使えるのが特徴です。特に、髪の表面だけでなく内側や毛先にも均等にスプレーすることを心がけましょう。

 

ヘアオイルやコンディショナーでのコーティング

 海水の塩分やプールに含まれる塩素は髪のキューティクルを開いてダメージを与えるため、事前にヘアオイルやコンディショナーで髪をコーティングすることが重要です。これにより、髪表面に保護膜を形成し、ダメージが直接及ぶのを防ぐことができます。髪を軽く湿らせたあとにヘアオイルを薄く塗布するのがおすすめです。

また、コンディショナーを事前につけておくと、髪内部に水分を保持しやすくなるため、乾燥や切れ毛の予防にもつながります。海やプールではこうした小さな事前ケアが、大きなダメージを未然に防ぐカギとなります。

 

アップスタイルで水濡れを防ぐアレンジ術

 髪が濡れることでダメージを受けやすくなるため、海やプールではアップスタイルにすることで水濡れを最小限に抑えることができます。特に効果的なのは、お団子ヘアやポニーテールなど、髪をまとめるスタイルです。湿気や潮風が髪に絡むのを防ぐだけでなく、紫外線が直接髪に当たる面積を減らせるメリットがあります。

さらに、髪をまとめる際にUVスプレーやオイルを重ねて使用することで、髪を二重に保護できます。ゴムやヘアバンドを使用する際は、なるべく髪にダメージを与えないやわらかい素材のものを選ぶと良いでしょう。

 

レジャー後は必須!正しいアフターケア

 

真水での洗浄が重要な理由

 海やプールでダメージを受けた髪を守る方法として、レジャー後の真水での洗浄は非常に重要です。海水は弱アルカリ性でpH8程度のため、髪のキューティクルを開きやすくし、傷みを促進します。また、プールに含まれる塩素も髪の水分やタンパク質を奪い、乾燥やパサつきにつながります。

このようなダメージを最小限にするには、まず海水や塩素をしっかりと洗い流すことが大切です。レジャー後は髪を真水で十分に洗い流し、余分な成分を取り除くことで、髪の健康を保つ第一歩となります。

 

トリートメントでキューティクルを守る方法

 真水で洗浄した後は、トリートメントを使用してキューティクルを保護することが必要です。紫外線や海水によって開いてしまったキューティクルをこの段階でしっかりと補修することで、髪全体が滑らかになり、ダメージを軽減できます。日常使いのトリートメントでも効果は期待できますが、髪への負担が大きい夏場は、ダメージ補修専用の集中トリートメントを選ぶと良いでしょう。

また、ヘアマスクの使用もおすすめです。髪にしっかりと栄養を与えることで、海やプールで受けたダメージからの回復を助けます。

 

自然乾燥はNG!効果的なドライ方法

 レジャー後のケアでは、濡れた髪をそのまま放置する自然乾燥は避けるべきです。濡れた状態の髪はキューティクルが開いているため、さらにダメージを受けやすくなっています。タオルドライでしっかり水分を取り除いた後、ドライヤーを使用して素早く乾かすことが重要です。

高温を避けるために中程度の温風を全体に当て、髪が乾ききる少し前に冷風に切り替えることで、キューティクルを引き締める効果も期待できます。ドライヤー前には、ヒートプロテクト効果のあるヘアオイルやスプレーを使用すると、髪をさらに守ることができます。

 

ヘアケア

 

日々のヘアケアで髪を夏仕様にパワーアップ

 

おすすめのサロントリートメント

 夏の紫外線や海水、プールの塩素によるダメージから髪を守るには、定期的なサロントリートメントが効果的です。特に夏場は、キューティクルを補修して保護するトリートメントをおすすめします。これにより、髪の表面をコーティングし、紫外線や外的ダメージからしっかりと守ることができます。

 また、海やプールに行く数日前に行うトリートメントは特に効果的です。事前にケアをすることで髪の強度を高め、ダメージを受けにくい状態をつくります。美容室ではお客様の髪の状態に合わせてプロが最適なトリートメントを提供してくれるため、一年で最も髪が傷みやすい夏場にこそ活用するとよいでしょう。

 

ヘアケア商品を選ぶ際のポイント

 日々使用するヘアケア商品も、夏仕様にアップグレードしましょう。例えば、紫外線対策効果のあるシャンプーやトリートメントを選ぶことで、太陽から受けるダメージを軽減できます。また、髪を補修する成分が配合されたものや、乾燥を防ぐ保湿効果の高いアイテムもおすすめです。

 選ぶ際には、「低刺激」や「髪と頭皮に優しい」といった表記を目安に、弱った髪を労わる商品を選ぶと良いでしょう。特に夏は、髪が紫外線や塩素の影響で乾燥しがちですので、しっかりと保湿できる製品を選ぶことが重要です。

 

生活習慣を見直して健康な髪を育む

 夏の海やプールで受けるダメージを最小限に抑えるには、生活習慣を整えることも大切です。健康で美しい髪を育むには、栄養バランスの良い食事が基本です。特に、髪の主成分であるケラチンの生成を助けるタンパク質、ビタミンB群、亜鉛を積極的に摂るよう心がけましょう。

 また、睡眠不足は髪の成長や回復に悪影響を及ぼします。しっかりと睡眠を取ることで、髪と頭皮の健康を維持できます。さらに、日頃から適度な運動やストレス管理を心がけることで、頭皮の血行を促進し、髪に必要な栄養が行き渡りやすくなります。海やプールでのヘアケアだけでなく、体の内側からも髪を守る方法を取り入れましょう。

  

 


本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。

監修

高橋正和

高橋正和(美容師/サロン経営者)
30年以上の美容師歴を持ち、その技術と知識で多くの顧客を魅了しています。
全国に展開する美容サロンの経営者としても高く評価されています。
また、カットコンテストでの複数回の優勝や、ヘアーショーへの出演など美容業界に貢献しています。


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