パサついた髪を救う!美容師が教えるヘアオイル活用術

パサついた髪を救う!美容師が教えるヘアオイル活用術

 

パサつく髪の原因とは?

 

髪の構造と乾燥の関係

髪は主にキューティクル、コルテックス、メデュラという3つの層で構成されています。この中でも、髪の表面を覆うキューティクルが剥がれたり傷ついたりすることで、内部の水分が失われやすくなります。

その結果、髪が乾燥し、パサつきやすくなります。特に、冬の乾燥した空気はキューティクルをさらにダメージを受けやすい状態にするため、髪の水分をしっかり保持することが重要です。

 

乾燥する季節と生活習慣の影響

季節の中でも、特に冬は湿度が低いため、髪が外気にさらされることで水分が奪われやすくなります。また、暖房の使用や静電気も髪を乾燥させる要因の一つです。さらに、生活習慣も髪の乾燥に影響します。

例えば、バランスの取れた食事を怠ることや水分補給を十分にしないことは、髪の健康に悪影響を与えます。夜更かしやストレスも髪の潤いに悪影響を及ぼすため、規則正しい生活習慣を心がけることで髪を守ることができます。

 

パサつきを助長する誤ったヘアケア方法

毎日のヘアケアも、方法を間違えると髪のパサつきを助長する原因となります。たとえば、熱いお湯で髪を洗いすぎたり、シャンプーのすすぎが不十分だったりすると、髪の保護成分が失われやすくなります。また、ドライヤーの熱を直接長時間当てたり、頻繁にヘアアイロンを使う行為も髪にダメージを与えます。

これらの行為が繰り返されると、キューティクルが損傷し、髪の潤いが保たれなくなります。正しいヘアケアの知識を持ち、必要に応じてホットオイルケアなどの特別なケアを取り入れることが効果的です。

 

ヘアケア

 

ヘアオイルを使うメリットと選び方のポイント

 

ヘアオイルの種類と特徴

ヘアオイルにはさまざまな種類があり、それぞれ独自の特徴を持っています。アルガンオイルやホホバオイルのようなナチュラルオイルは、髪に潤いを与えながら乾燥を防ぐ効果があります。一方、シリコンオイルは髪をコーティングしてツヤを出し、絡まりを防ぐ能力に優れています。

また、軽いつけ心地のボタニカルオイルも人気があり、しっかり保湿しつつ重たくならない特性が特徴です。このように、自分の髪質や悩みに応じて、最適なオイルを選ぶことが重要です。

 

自分の髪に合ったヘアオイルの選び方

ヘアオイルを選ぶ際には、まず自分の髪質と目的を明確にすることが大切です。例えば、冬の乾燥により髪がパサつきやすい場合は、保湿効果の高いアルガンオイルや椿オイルがおすすめです。また、髪の毛が細くてベタつきが気になる人には、軽いテクスチャーのホホバオイルやグレープシードオイルが適しています。

さらに、熱ダメージから髪を守る目的であれば、熱保護成分の入った専用オイルを選ぶのが効果的です。目的に応じた選択をすることで、ヘアオイルの効果を最大限に引き出すことができます。

 

ヘアオイルが髪に与える3つの効果

ヘアオイルを使うことで得られる主な効果は、1つ目が髪に潤いを閉じ込めて保湿する効果です。冬の乾燥シーズンには、これによって髪のパサつきを防ぎ、静電気の発生も抑制できます。2つ目の効果は、髪を外部ダメージから守ることです。ホットオイルケアなどの方法でオイルを活用すると、髪の表面を保護し、熱や紫外線の影響を軽減できます。

そして3つ目は、髪にツヤを与え、まとまりやすくする効果です。ヘアオイルの適切な使用によって、指通りの良い美しい髪をキープすることが可能となります。

 

ヘアオイル

 

美容師が教える!ヘアオイルの効果的な使い方

 

アウトバスとインバスケアの違いとは?

ヘアオイルの使い方には、「アウトバスケア」と「インバスケア」の2種類があります。アウトバスケアとは、お風呂上がりのタオルドライ後やドライヤー前に髪にヘアオイルを塗布する方法です。

この方法は、髪を乾燥から守るとともに、ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を保護する効果が期待できます。また、冬の乾燥した季節には特に効果的で、髪に潤いを閉じ込めながら静電気対策にもなります。

一方、インバスケアはシャンプーやトリートメント中にヘアオイルを使用する方法です。シャンプー後、髪が濡れた状態でオイルをなじませると栄養成分が髪に浸透しやすくなり、乾燥やダメージを根本から補修します。

「ホットオイルケア」などの温めたオイルを使う方法もインバスケアの一環で、特に髪に深い潤いを与えるためおすすめです。この2つの方法を上手に使い分けることで、より健康的な髪を保つことができます。

 

正しい使用量とつけるタイミング

ヘアオイルの効果を最大限引き出すためには、正しい使用量とタイミングが重要です。まず、使用量は髪の長さやオイルの種類に応じて調整する必要があります。ショートヘアの場合は1~2滴、ミディアムヘアは2~3滴、ロングヘアは4~5滴が目安です。多くつけすぎると髪がべたついてしまうので注意が必要です。

また、つけるタイミングも結果を大きく左右します。アウトバスケアでの最適なタイミングは、タオルドライ後の髪が少し湿っている状態です。この状態で使うと、オイルが髪に均一に広がりやすくなり、より高い保湿効果を得られます。さらに、朝のスタイリング時にオイルを少量追加することで、髪にツヤを出しながら冬の乾燥や静電気から髪を守ることができます。

 

ドライヤーやヘアアイロンとの併用方法

ドライヤーやヘアアイロンを使う際に、ヘアオイルを正しく活用することで髪をしっかりと保護できます。ドライヤーを使用する前に髪に均一にヘアオイルをつけておくと、熱によるダメージを軽減できるだけでなく、髪の水分蒸発を防ぐ効果もあります。特に、熱保護機能を持つ専用のオイルを選ぶと、さらに髪を守ることができます。

ヘアアイロンを使用する場合も同様に、アイロン前に少量のオイルを塗布しておくのがおすすめです。ただし、オイルをつけすぎるとツヤが出すぎてベタつきやすくなるため、注意が必要です。もし仕上げの段階でツヤ感をプラスしたい場合は、アイロン後に手のひらで少量のオイルをなじませる程度に抑えると自然な仕上がりになります。

冬の乾燥シーズンは特に髪がパサつきやすくなるため、このような丁寧なヘアケアを心がけることが大切です。日々の習慣に取り入れることで、しなやかで美しい髪をキープできます。

 

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本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。

監修

高橋正和

高橋正和(美容師/サロン経営者)
30年以上の美容師歴を持ち、その技術と知識で多くの顧客を魅了しています。
全国に展開する美容サロンの経営者としても高く評価されています。
また、カットコンテストでの複数回の優勝や、ヘアーショーへの出演など美容業界に貢献しています。


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